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 HOME > 施工例 > 蔵改修工事 |
| 建坪約3坪強（6帖強）の二階（ロフト）建ての小さな蔵。 お施主様の要望は、ギャラリーや催しものにも使え、こもって創作活動をしたり、映画や音楽を楽しんだり、孫たちの寝泊りスペースにもなる空間というものでした。 外観は、母屋とのデザインに配慮しつつ、昔ながらの杉板立張り目板押さえ。入口引戸に、重厚感のある蔵戸と蔵網戸を使い、それとは対照的にシャープで軽くスッとした印象の庇を配しました。２階の窓は、座った時にちょうど視線が抜ける位置に配すると共に建物のファサードを決めるワンポイントとなるようデザインしました。 内部は、”二階建て”の空間ではなく、天井の高い大きな１つの空間に一枚の板（床）が浮いているというコンセプト。目に付く線を少なくし、面として見せ狭さを感じさせないよう、垂木や根太は隠すデザインに。床から天井まで続く壁面を展示スペースとして利用でき、床の浮遊感を出すため、階段は壁から離して配置。 日中は自然光が差し込む光のカタチと動きを楽しみ、夜は調光のできる照明で雰囲気のある隠れ家のような佇まいに。 2階スペースは、座った時に低い勾配天井に包まれるような空間に仕上がりました。 |
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| before | after | |
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| ■改修の様子 | ||
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| ▲まずは、足場を組む前に、1階の土間コンクリート。砂利を少し入れて地盤を高くし、防湿シートを敷き生コンを流します。 | ||
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| ▲猫車で生コンを運んでは流しを繰り返し、水平を取りながら平らに仕上げていきます。 | ||
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| ▲足場が組まれ、外壁工事を始めます。 | ||
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▲断熱調湿のある土壁の上に下見板を貼るため胴縁を組んでいきます。 |
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| ▲結構立派な垂木でしたが、すべて隠すデザインのため隙間に断熱材が入れ易くなったのは良かった。２階の床板を剥がすとダイナミックな空間が現れました。 | ||
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| ▲板を貼り床はフローリングで仕上げます。１階の天井高をいじめますが、大きい梁もすべて隠れるようにします。もったいないとか、圧迫感があるなど意見が出ますが、意に介さず！ | ||
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| ▲ここの窓はデザイン的に不要のため塞ぎます。１階の床にちゃんと断熱材。 | ||
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| ▲外も同時に作業。 | ||
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| ▲窓を設けるため、この一面の土壁を落とします。吹き抜け部分のため足場がなく力が思い切り出せず、かなりの労力。 | ||
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| ▲空がお目見え。暗かった内部に光が！一気にテンションがあがります。 | ||
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| ▲もう一方の土壁も壊します。土壁を袋に詰めるとかなりの重さに。下に下ろすのも一苦労。どんな景色が見えるか楽しみでしたが、斜め４５度からは竹林と彼方に山を望めます。 | ||
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| ▲サッシが付きました。部屋の対角線上に設けて通風もバッチリです。吹き抜け側の窓も手すり壁から手を伸ばせば開閉できることを再確認、一安心。 | ||
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| ▲見事な”ひかりつけ”ー！こんな複雑なところでもぴったり。右は奮闘した跡。 | ||
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| ▲待ちに待った庇が取り付けられました。ファサードの印象を左右する重要な庇だけにかなり気になっていました。想像以上にシャープ！ 開口部の高さが低いため、庇取付位置で意見が飛び交います。隙間を開けずに下端を平らに揃えて取付けないと間の抜けたデザインになるので、ここは絶対譲れません。 |
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| ▲戸の敷居を作ります。緊張の瞬間。高さがズレたら戸が入りません。。。 | ||
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| ▲塗装仕上げの下地処理が始まります。急遽デザイン変更で天井はシナ合板貼りに。丁寧にパテ処理してくれたのが無駄になってしまいました。。。本当に申し訳ございません。変更したデザインの方がいいと賛同してくれ快く応じて下さる塗装屋さん。非常に心強いです。 | ||
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| ▲天井からぐるっと繋がった感を出すため手すり壁もシナ合板貼りに。木目もそろえて貼ります。 | ||
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| ▲蔵戸と網戸を取り付けます。本来は建具屋さんにお願いしますが、今回は大工工事で賄います。そのため微調整に一苦労。。。 | ||
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| ▲何とか取付。あんなに重い蔵戸が戸車でスイスイ。開け閉めが気持ちいいです。 | ||
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| ▲蔵戸の格子内にアクリル板を貼り、蔵網戸には目の細かいメッシュを貼り付けます。これも大工仕事で行いました。格子内の枠がまっすぐでないため、こちらも大工さんの得意なひかりつけで、アクリル板をカットし見事にピッタリ納まっています。さすがです。 | ||
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| ▲塗装前 | ||
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▲塗装をしたら別物に生まれ変わったようです。 |
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| ▲階段を制作して取付、完成。 | ||
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| ▲完成。年末から年始の極寒中の作業でしたが、これから良い季節に。 お施主様の自由な発想で、今後の活用・変化にも期待が膨らみます。 |
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